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1982年にトヨタから発売された初代ビスタ(SV10/11型)です。カムリの姉妹車として登場しましたので4ドアセダンはカムリそっくりですが、ビスタには少し遅れて5ドアリフトバックが追加されました。セダンに比べて全高が低く、見ようによっては幾分スポーティさも感じられますね。
さてこの初代ビスタ、5ドアのモデルは前年のモーターショーで発表されたコンセプトカーが市販されたものですが、当時、実車を見ると言いようのない不自然さを感じていました。カタログ表紙のようにマツケンさんと多岐川裕美さんのような美男美女が傍らに立っていればそれなりにスポーティでヨーロピアン調の華麗なクルマに見えるかもしれませんが、ビスタ5ドア単体で見ると、どうしてもセダンでもワゴンでもない中途半端なクルマ、に見えてしまいました。かつてアローラインコロナの5ドアハッチで感じた不自然さとまったく同じものが私には感じられてしまいました。
他の方が同様に不自然さを感じたかどうかはわかりませんが、ビスタの5ドアは次の代ではなくなりました。実用性の面からはとても魅力的な5ドアハッチというボディ形態ですが、デザインを上手くまとめるのはなかなか大変なようですね。そういえば2代続いたアテンザの5ドアハッチも3代目からなくなってしまいましたね。アテンザの5ドアは初代も2代目もとても素晴らしいデザインだと思っていましたので、鼓動デザインの5ドアが見られなくて少々残念です。
ビスタはその後、カムリと姉妹車関係のまま4代目までモデルチェンジを繰り返し、初の独自設計となる5代目を最後に21年間の生涯を終えました。5代目が生産終了になってから10年経ちますが、まだ3代目以降のモデルは普通に街中で見かけますね。ビスタ店という販売チャネルまで開設した車名でしたが、長期的な展望(vista)がちょっと欠けていたのかもしれませんね。街中でビスタを見るたびにそんなことを考えてしまいます。
ちょっと話は変わりますが、マイクロソフトのウインドウズ・ビスタもトヨタ・ビスタと同じ意味合いで名付けられています。もしも世界戦略車の車名がカムリではなくビスタのほうだったら、おそらくウインドウズ・ビスタとは名付けられなかったでしょうね。さすがにマイクロソフトも米国でベストセラーとなっているトヨタ車と同じ名前を自社の看板商品には付けないでしょうから。
ビスタ・5ドア・2000VX(SV11型)
全長×全幅×全高 : 4415×1690×1370mm
ホイールベース : 2600mm
車両重量 : 1065kg
エンジン : 直4OHC 1995cc 120PS
☆『
旧車カタログコレクション(web版)』にて大きな画像及び未掲載の画像を掲載しています。☆

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5人乗って荷物も積める機能性、そして走りも含めたハンドルを握るドライバーとしての満足感・・・これらを両立する究極のカタチはステーションワゴンだと思ってますが、これを5ドアハッチバックで実現するのには、コンセプトは限りなく近いとは思えど、やっぱり何かが違うように思えます。セダンやクーペの「派生モデル」的な雰囲気や、そのスタイリングに難があるのでしょうか・・・
余談ですが、コメントを書き込む私のPC、もともとバンドルOSがWinvistaでした。しかし、謳い文句だった動画処理やマルチタスクのレスポンスが、実際あまりにもひどすぎて(とにかく重い)、結局今は筐体そのままでWin7にOSを載せ変えちゃいました。
載せ変えた後は信じられないくらいの「サクサク感」なので、Winvistaっていったいなんだったんだろう??・・・と思ってしまいます(笑)