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1977年にダイハツから発売された初代シャレード(G10型)です。低燃費の4ストローク直列3気筒エンジンと小型ながら優れたパッケージングの車体を組み合わせ、オイルショック後の省エネ時代に当時のダイハツとしては珍しくヒットしたクルマでしたね。
さて、この初代シャレード、ヒットしたダイハツ車という意味でもインパクトが強かったですが、実は採用された1リッターの4ストローク直列3気筒エンジンが後の軽自動車を含めたコンパクトカーに大きな影響を与えたんですよね。
今でこそ軽自動車や1リッタークラスのクルマでは直列3気筒エンジンが当然のように採用されていますが、初代シャレードが発売された時点では、このクルマが世界で唯一の4ストローク直列3気筒エンジン搭載車でした。
「ダイハツが長年の研究と数々のテストを重ね、世界に先がけて実用化したコンパクトで高性能な4サイクル3気筒1000ccエンジン。クリーンで、しかもパワフル。そして何よりも、限りある大切なガソリンを一滴もムダにしない抜群の低燃費が、国内はもちろん、海外でもいま注目を浴びています。」
カタログからの抜粋ですが、まるで昨今販売されているエコカーのカタログの文面のようですね。ちなみに10モード燃費は19km/L、60km/h定地走行燃費は28km/Lです。36年前のクルマでこの数値ですから、現在なら27km/Lとか30km/Lとかケチなこと言わずに50km/Lぐらい実現していてほしいものですね。
ところで、直列3気筒エンジンが初代シャレードまで採用されなかった理由はもちろんその振動のためです。シャレードではバランスシャフトで振動対策をしましたが、その後、各メーカーはコストと振動の妥協点をどこにするかが問題となっていきました。しかし昨今はアイドリングストップ全盛のエコカー時代となり、もっとも振動が目立つ低回転アイドリング中はエンジンを止めてしまうという究極の振動対策が施されるようになりました。このシャレードのことを思い出しながら今の軽自動車のエンジンを眺めてみるのもなかなか面白いかもしれませんね。
シャレードXTE・5速(G10型)
全長×全幅×全高 : 3530×1510×1360mm
ホイールベース : 2300mm
車両重量 : 665kg
エンジン : 直3OHC 993cc 60PS
☆『
旧車カタログコレクション(web版)』にて大きな画像及び未掲載の画像を掲載しています。☆

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燃費もさることながら、雪国ではFWDの合理性が買われてかなり売れました。
学校の先生なんかがよく乗ってましたね。
「海外でもいま注目を浴びています。」
ヴィッツでついに現実のものとなりましたね。
バブルどこ吹く風でしつこく研究を続け、ついにヨーロッパへ輸出するまでになりましたから。
当時の開発者は感慨ひとしおだと思います。