旧車カタログコレクション

さっぱり元気がなくなってしまった自動車産業。環境・経済性を踏まえた新時代の自動車産業が繁栄することを切に願う車好きオヤジのブログです。



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昔のクルマは高価だった? 

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(画像クリックで拡大)

 この雑誌、1960年3月号の『モーターファン』誌です。表紙には1960年式の新型ヒルマン・ミンクスのイラストが載っています。なかなかカッコいいですね。さらに表紙には「ロータリーエンジン批判」なる言葉が・・・。50年前の時点で既に批判されていたロータリーエンジンを現在市販し続けているマツダに拍手ですね。本当はこの「ロータリーエンジン批判」なる特集について記事を書きたいのですが、なにぶん内容が高度過ぎて私には理解できません。この特集に限らず、この時代の自動車雑誌には、まったく理解不能な数式が羅列してあったり専門用語が頻出していたりでとても高度です。

 というわけで、今日は私にも理解できた『新車価格案内』をご紹介しようと思います。拡大画像を用意しましたので、ぜひご覧下さい。
 この価格表、「1月20日現在」とのことです。今日は2010年1月21日ですから、ちょうど50年前ということになりますね。トヨペット・クラウンSが81万円、プリンス・スカイラインが83万円となっています。ちなみにホンダ・スーパーカブが5万5千円。乗用車、バス、トラック、二輪車の全てが1ページに収まってしまうあたり、当時まだほとんど自動車がなかったことがうかがえますね。
 さて、50年前当時といえば、平均的な庶民一世帯における月収は3万円程度。現在と比較するとだいたい10分の1ですね。参考までに、70万円程で八畳二間に洗面、便所を付けた離れが一軒建った時代です。現在同等の離れを建築すると大体700万から800万円しますから、やっぱりこの価格表は10倍した金額で見ると現在の感覚になると思います。

 そんな背景を念頭においてこの価格表を見ると、クラウンやスカイラインは平屋建て住宅1軒よりも高価、グロリア1900に至っては140万円ですから、現在の感覚では総二階のちょっと小さな建売住宅(土地除く)と同等ということになります。ずいぶん自動車というのは高価なものだったんですね。

 しかしながらここで少し引っかかることがあります。確かに1500ccのクラウンやスカイラインが平屋建て住宅よりも高価、1900ccのグロリアが二階建て住宅と同等、と考えると「昔のクルマは高価だった」という結論に至りますが、当時のクラウンは現在のレクサスLS、スカイラインは日産GT-R、グロリアはセンチュリーやプレジデント、と考えると価格水準が現在と同等なんですよね。

 まだ一般庶民が買える「大衆車」がなかった時代ですから、庶民にとっての「大衆車」は二輪車でした。二輪車の価格を10倍して見ると、ちょうど現在の軽自動車から2000ccクラスの自動車と同等の価格体系になりますね。
 
 今から50年後、2060年にはいったいどんな状況になっているんでしょう?残念ながら私が50年後にこの価格表、そして現在の価格表、さらに50年後の価格表をもとに記事を書くことはできないと思いますから、若い方が書いてくれると嬉しいですね。

 以上のことから、「昔のクルマは高価だった?」というタイトルについての個人的な結論は、「高価といえば高価だったが、それぞれのクルマの位置付けを考慮すると現在と変わらない」となりました。皆様のお考えはいかに?

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[ 2010/01/21 11:44 ] その他 | TB(0) | CM(2)
綿密な分析、ありがとうございます!
すると、目下の小生の保有車のうち、トヨタヴィッツ1300U-L(自分名義)は120万5000円=当時でいう250ccクラスのオートバイ(ホンダドリームや山口モーター等)に相当、レクサスIS350(家族名義)は公称487万円/実際には510万円=当時のスバル360からダットサンライトバンに相当、トヨタカローラランクス1800Z(弟が所有)は196万円=250-350ccクラスのオートバイ並みとなり、1960年頃は一般大衆はオートバイしか買えず、たとえスバル360でも相当のエリートでなければ手が届かない時代だったことがわかります。まさしく今昔の感ひとしおですね!
[ 2010/01/22 23:27 ] [ 編集 ]
コメント、ありがとうございます。
当時の日本の状況とほぼ同様なのが、現在の中国やインドだと思います。とはいえ、現在のグローバル社会は当時とはまったく異なりますので、中国やインドの変化は短期間ですさまじいものになると思われます。ほんの10年、20年後、いったいどんな世界になっているんでしょうね。
[ 2010/01/23 10:15 ] [ 編集 ]
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Author:kurumamaniacs
「未曾有の大不況が自動車業界を直撃!このままでは日本からカッコいいクルマがなくなってしまう!そしたらクルマが趣味の私は趣味がなくなってしまう!」と危惧している車好き中年オヤジです。
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