
ジャガイモの花

柚子の花

レモンの花

温州みかんの花・実

山椒の実

オクラの発芽
天候に恵まれた今年のゴールデンウィーク、皆様は満喫することができましたか?農家である私は毎年のことながら、夏野菜の準備であっという間に『黄金週間』が過ぎ去ってしまいます。忙しい反面、畑の様子が日に日に変わっていくので、作物の成長をとても実感できる幸せな時期でもあります。
ジャガイモの花が咲き出す頃、果樹園では柚子やレモンの花も咲き始めます。温州みかんの花は一足先に花のピークを迎えており、既にみかんの実が姿を現し始めています。同じくミカン科に属する山椒は、ちょうど実山椒として収穫適期になっていますので、毎日せっせと収穫しては出荷しています。ちりめん山椒にするととてもご飯が進むんですよね。
この地域では、5月7日に種を蒔くと良いと言われている(誰が言い出したのかはわかりませんが、昔からそう言われているようです)オクラも、言い伝えどおり7日に蒔いた種が本日発芽を確認できました。日進月歩とか秒進分歩とか言われていますが、自然界の時間は人間社会がどれだけスピードアップしようとも変わらないんですね。
さて、最近なにかと話題になっている箱根山、ちょっと心配な状態になっているようですが、こちらは3000年前に大きな噴火があり、現在の大涌谷や芦ノ湖が出来上がったとのこと。もちろんそれ以前にも噴火を繰り返しており、数十万年の単位で活動を続けてきたようですね。
最近は活発化している火山が多いようで、それらのニュースを聞くたびに、地球の時間と植物の時間と人間社会の時間、それぞれ違う時間軸で動いているもの同士が同居しているということをとても実感します。我々は人間ですからどうしても人間社会の時間軸を基準に物事を考えてしまいがちですが、植物は人間のことをなんてせっかちな生き物なんだと考えているかもしれませんし、地球は植物や人間のことを、剃ったら濃くなっちゃった~、という感じで肌の産毛程度にしか思っていないかもしれませんね。
巷で叫ばれている成長戦略大いに結構、稼ぐ力を強化して世界でトップレベルの雇用環境実現というのも大歓迎なんですが、「稼ぐ力」と「生きる力」はイコールではないような気がちょっとしています。「稼ぐ力」を身につけたうえで、「生きる力」も同時に蓄えておきたいものですね。(土に触れながら毎日畑仕事に追われていると、クルマのモデルチェンジがとても些細な誤差のように感じられるようになってしまって、ちょっと困っています。)

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