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1998年に日産から発売された9代目サニー(B15型)です。この代でサニーは消滅しましたので、これが最終型のサニーとなってしまいましたね。個人的にはとても好きなサニーで、青ヘッドのエンジンが搭載されたVZ-Rの購入を真剣に考えてたほどです。
当時、会社の休み時間にこのカタログを見ていたところ、事務の女の子(30過ぎ)に『クルマ、買い換えるんですか?』と尋ねられたことがありました。『これ、考えているんだけど、カッコいいでしょ?』とVZ-Rのページ(6枚目の画像)を指差してと言うと、『ダサッ!オッサン臭いって言われますよ!』って言われてしまいました。
『あんた、そんな物言いするから30過ぎても嫁の貰い手がないんじゃないの?』なんて言ったら訴えられてしまいますから、ぐっと我慢して『そうかな~』と返事したことを昨日の事のように鮮明に覚えています。
サニーVZ-Rの購入を検討された方がみんな会社でこんなことを女子社員から言われたとは思いませんが、このVZ-R、かなり販売状況がよろしくなかったようで、300台ほどで販売終了となってしまったそうです。“独身女子社員、恐るべし”ですね。
さて、この代のサニーは、『新世代プラットフォーム』が大きなセールスポイントでした。プリメーラやブルーバードシルフィ、ウイングロードから先代セレナまで、全部このMSプラットフォームというものが使われていましたね。
2枚目画像の写真を見るとまるでタミヤのプラモデルのようです。これにいろいろなボディをかぶせて様々な車種になっていたんですね。現在はどのメーカーもプラットフォームの共有化を進め、メーカー内だけでなく、メーカーを超えての共有も珍しくなくなってきました。まあ効率化とコストダウンのためには致し方ないのでしょう。
今後、さらに共有による効率化が進むと思われますが、どうせ共有化するのであれば、もっとディーラー側での自由度が高くなる方式だといいですね。メーカーの工場はどんどん効率化され、工場自体が世界規模で統合されつつあります。そこで同じものを大量に生産して世界中にばら撒くのはもちろん効率的ですが、同じクルマばかりが街に溢れているというのはあまり面白くありません。
それならば、安価にベース車両を生産し、ディーラーの整備工場でエンジンやトランスミッションの載せ替えから外装の総入れ替えまでできるようになると面白いですね。
例えば、最初に1300ccのサニーFEを購入。2年後に1500ccエンジンにアップグレード、5年後に1600ccエンジンと5MTを載せてVZ-R仕様に。そして9年後には外装をブルーバードシルフィに交換。こうすれば一台のクルマでずっと楽しめますね。
もちろん新型に買い換えたほうが安上がりでしょうけど、メーカー保証付きのアップグレード作業というものがあれば、一台を大切に乗り続けたい方にも嬉しいことですね。
面倒な作業が増えるのでディーラーの整備工場は人を増やさなければならなくなります。メーカーはかなり古い部品までしっかりと保管、場合によっては再生産する必要が出てきますので、現在の工場とはまったく異なる工場が必要になるかもしれません。
資源や環境のために新しい技術を開発することはもちろん重要なことなのでどんどん追求しなくてはならないと思います。でももう一方で、古い物でも大切に使う気持ちも持ち続けていかないと、結局無駄な廃棄物をたくさん出すだけの世の中になってしまいますからね。
サニー1600VZ-R(JB15型)
全長×全幅×全高 : 4345×1695×1414mm
ホイールベース : 2535mm
車両重量 : 1180kg
エンジン : 直4DOHC 1596cc 175PS

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