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1966年のジュネーヴ・モーターショーで発表され、世界的に高い評価を受けたいすゞ・117クーペのプロトタイプ、いすゞ・117スポルトです。ジュネーヴ・モーターショーに出品された車体なので、左ハンドル仕様になっていますね。
このクルマもとても有名なクルマなのでもはやあらためて説明する内容などありませんが、ジウジアーロ氏がデザインした代表的な日本車で、できるだけこのコンセプトカーのスタイルを崩したくなかったために2年後から市販された117クーペの初期型はハンドメイドで作られていたという話は有名ですね。
117スポルトに限らず、当時いすゞから市販されていたべレット1600GTやべレット1500スポーツもとてもカッコいいですね。現在の軽自動車とほとんど同じような寸法にも関わらずこれだけ存在感のあるクルマが造れるのですからデザインの重要性って大きなものですね。
さて、このいすゞの総合カタログ、表紙の117スポルトで夢見心地になったところでページをめくるといきなり厳しい現実を突きつけてくれます。“あなたの小さな決意ひとつで今すぐべレット購入計画が実ります”と強調したうえで“いすゞローン”のご説明。ご丁寧にべレット1300とべレット1500の支払い参考例まで表記されています。当時初任給が2万円程度でしたから、そのなかから2万円ずつ24ヶ月も返済にあてるのはかなり厳しい・・・、というか、無理ですね。でもご安心を、ボーナス払いのコースにすれば月々1万円以下の返済で済むとのこと。
現在の感覚で考えるとかなり無謀な返済計画ですが、当時は毎年給料が上がっていきました。そんな時代は少々の無理でも時代が解決してしまいますからなんとかなってしまうんでしょうね。ゆえに“あなたの小さな決意ひとつ”でべレットが購入できてしまうのです。
大卒初任給が20万円程度の現在、ボーナスも出るかどうかわからないご時勢ですから、ボーナス返済のコースはちょっと無理があります。若者諸君、“あなたの小さな決意ひとつで”、月々20万円24ヶ月払のローンを組んでマイカー購入計画を立ててみては?きっとご両親にぶん殴られると思いますが・・・。
話をコンセプトカー・いすゞ117スポルトに戻します。1968年にはほぼこのスタイルでいすゞ・117クーペが市販されるようになりましたね。
マツダ党の私は現在チラチラと報道されるようになってきたマツダのコンセプトカー、シナリをとても楽しみにしています。高級スポーティーカーという位置付けのようなのでおそらく私が手に入れることはできないでしょうが、もし市販されれば試乗の機会はありそうです。ああいうカッコいいクルマがもっと出てほしいものですね。

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