


1959年にトヨタから発売された2代目トヨエースです。このカタログは1971年まで製造された2代目の最終型(PK32型)のものです。
1954年にトヨペット・ライトトラックとして誕生したトヨエース、現在もトヨタの代表的トラックなのですが、実は歴史的にとても重要な意味を持つクルマです。1950年代の小型トラックといえば、まだオート三輪が主流で、初代発売当時も価格が高価であったことから、売れ行きはそれほど良くありませんでした。
しかし1956年、トヨペット・ライトトラックの車名を一般公募し、『トヨエース』と名付けると同時に価格を大幅に引き下げたため、「トラックの国民車」としてベストセラーになりました。
そして翌年には小型トラックの販売台数で三輪と四輪が逆転することとなったのです。それ以降、オート三輪は衰退の一途をたどり、現在はありません。
この『トヨエース』の成功により、後にトヨタから発売される商用車にはほとんど『エース』が付くようになります。
もし公募で決まった車名が『エース』ではなく『キング』だったら・・・
『トヨエース』 → 『トヨキング』
『ミニエース』 → 『ミニキング』
『ライトエース』 → 『ライトキング』
『ハイエース』 → 『ハイキング』
となります。現在職人さんにもっとも愛用されている『ハイエース』が『ハイキング』となりますから、「明日現場にハイエースで行きます」が「明日現場にハイキングで行きます」となってしまいますね。
現場監督が怒ってしまいそうです。
トヨエース標準型1t積み(PK32型)
全長×全幅×全高 : 4235×1690×1920mm
ホイールベース : 2500mm
車両重量 : 1130kg
最高速度 : 100km/h
エンジン : 直4OHV 1345cc 65PS
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