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1983年にトヨタから発売された3代目ハイエースバン(H50/60/70型)です。このカタログは1987年に2度目のマイナーチェンジが施され、現行ハイエースでも人気グレードとして存在している『スーパーGL』が設定されたときのものです。
新しく取り入れられた試みというものは時間が経ってみないと成功か失敗かわからないものですが、ハイエースバンの『スーパーGL』グレードについては大成功だったようですね。商用バンに乗用ワゴン並みの豪華な内外装を設定したことによって、職人さんだけでなく、商用バンの積載能力をアウトドア趣味に使いたいと思っていた客層も多く取り込むことに成功しました。
さて、職人さんやアウトドア趣味を楽しむ方々から大きな信頼を得たハイエースは現在でもプリウス並にそこらじゅうで見かけますが、最近は新たな用途のハイエースもよく見かけるようになってきました。
ご存知のように2004年から販売されている現行のH200系ハイエースからは全幅が1880mmのワイドボディ車がラインナップに加えられました。このワイドボディ車、建築現場で見かけることはまずありませんが、『特別養護老人ホーム○○苑』等とロゴが書かれたワイドボディのハイエースは毎日のように見かけます。
複数の介護士の方々と車椅子や簡易入浴設備等を同時に運ぶにはワイドボディのハイエースがもってこいなんでしょうね。ニーズがあったからワイドボディが生まれたのか、ワイドボディが出たからそういう用途のニーズが広がったのかはわかりませんが、いずれにしても高齢化社会で新しく生まれてくる需要もしっかりと取り込んでいるトヨタのマーケティング力というものはすごいですね。
職人さんやアウトドア派の方々、介護業界のみならず世界規模の窃盗団からも愛されるトヨタ・ハイエース、これも全てクルマとしての優れた性能・信頼性、そして時代に即した商品開発力の賜物です。これからも様々なバリエーションを増やしながら日本が誇る名車・ハイエースとして世界中で活躍してほしいものですね。
ハイエース・ロングバン・標準ルーフ・3/6人乗りスーパーGL(LH61V型)
全長×全幅×全高 : 4690×1690×1925mm
ホイールベース : 2495mm
車両重量 : 1570kg
エンジン : 直4OHCディーゼル 2446cc 76PS

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